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コマーシャルインボイスとプロフォーマインボイスの違い

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インボイス(Invoice)とは、輸出輸入申告の際に、税額の計算の根拠となる書類のことです。輸出入の当事者同士においては納品書のような役割も担っています。輸出者に作成が義務付けられており、製品価格・数量・受け渡し条件によっては運賃などが記載されています。しかしながら、貿易取引においては、同じインボイスでも、コマーシャルインボイス(Commercial Invoice)とプロフォーマンボイス(Proforma Invoice)があり、貿易に慣れていない方はこの2種類で混乱してしまうようです。

photo credit: Underwood via photopin (license)

コマーシャルインボイスとは

コマーシャルインボイスは、製造工場側が製品を出荷する際に作成する通関用の書類のひとつです。輸出入者名、船名、製品価額、支払い条件などが記載されます。貿易事業で一般的にインボイスと呼ばれているのは、こちらのコマーシャルインボイスのことです。

コマーシャルインボイス

税関はこれらの書類により、貨物の中身を把握し、税関検査の要否、関税、地方消費税額の算出を行います。コマーシャルインボイスの記載内容に、事実と異なる内容があると、通関手続きが保留になり、貨物の引き取りに遅れが出たり、最悪のケースだと輸出者側に返送されることもあります。

通常は、実際の出荷前に輸出者側からコマーシャルインボイスのコピーが、メールまたはFAXなどで輸入者側に送られます。しかし、アジア経由の輸入の場合、輸出者がこれらの書類をいい加減に作成している場合もよくあります。輸入者は内容を確認して、内容にミスがないか確認し、もし出荷後にそれが発覚した場合は、通関用の追加書類を作成しておくようにしましょう。これについてはまた後日記事を書きます。

 

プロフォーマインボイスとは

同じインボイスでも、プロフォーマインボイス(Proforma Invoice)というものがあります。これは、国内のBtoB取引でいう見積書と同じものです。「Offer Sheet」「Quotation」などと表記されることもありますが、これは取引相手との価格交渉の際、輸出者から輸入者に提示されるビジネス書類で、商用貨物の通関に使用されるものではありません。ただし、前項のコマーシャルインボイスの内容に間違いなどがあった場合、取引内容の証明のために、このプロフォーマインボイスを追加書類として提出する場合もありますので、書類自体はちゃんと保管しておきましょう。

プロフォーマインボイス

EMSやDHLで海外に荷物をおくる際に、「インボイスを添付してください」と求められますが、これは商用貨物においては前項のコマーシャルインボイスのことです。こちらのプロフォーマインボイスではありませんので、ご注意ください。ただし、国際クーリエサービスを使った非商用の通関においてはProforma Invoiceを求められることがあります。

 

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